Pine Hill Groupは太陽光パネル搭載可能施設園芸設備の発展に向けて、以下のことに取り組んでいます。
近年、⾵⽔災害、夏場の⾼温、あるいは突然の冷夏など、農業に⼤きな影響を与える環境変化が顕著です。持続可能な農業にするためにも、環境をコントロールできる施設園芸の普及が肝⼼。しかしコスト⾼で⼤資本が導⼊の中⼼で、普及が進んでいません。個⼈でも参画可能な普及価格で取り組みやすい、施設園芸設備を開発することで、農業を刷新します。
今回の施設は、100kWの太陽光パネルを搭載可能な設計。⼀般家庭25件分の年間消費電⼒を賄うことできることも特徴。近い将来、施設園芸のIoTやAI化の、デバイスの電源として活⽤可能。近い将来、電気⾃動⾞化が進めば、⽇中は太陽光発電によってEVに充電し、帰宅後の電⼒はEVから給電する未来を描くことも可能。⾷だけでなく、エネルギーの⾃給率も⾼めます。
施設園芸が耕作放棄地を耕地に復帰させられる最⼤のポイントは、露地・⼟耕栽培と異なり、⼟を使わないことにあります。⼀般に、耕作放棄地を⼟耕で復帰させようとすると、草刈りを⾏った後、農業を再開しても、⼟の中に残った雑草の種が数年に渡り発芽し続け、農業者は苦しむことになります。施設園芸内で、私たちが提案する農業であれば、耕作放棄地の⼟を使わず、農業を再開できます。
太陽光搭載型の施設園芸の発展に向け、設計・施⼯の安全性確保のため、基準制定の必要があります。現状、本設備は農研機構の「建設⾜場資材利⽤園芸ハウスの施⼯マニュアル」に従っており、また、施設園芸に関しては⼀般社団法⼈⽇本施設園芸協会において「園芸施設設計施⼯標準仕様書」が存在するが、いずれも太陽光パネルの搭載を前提せず、当該施設の基準を設ける必要があると考えます。
菌床類栽培は太陽光パネルの影を
積極的に利⽤できる
菌床類栽培において、太陽光パネルの影を積極的に利用することができます。菌床は、間伐材や⽶糠などの廃材を利⽤⽣産し、さらに使⽤済みの菌床(廃菌床)を価値のあるものに変えていきます。太陽光発電パネル搭載の農業⽤ハウスで発電し、脱炭素に貢献しながら、前⼯程・後⼯程共にリサイクルできる持続可能な農業が実現します。
アグリコークス事業では、世界初菌床きのこによるエネルギー循環生産システムを構築しています。
きのこの⽣産に必要な施設は、当社開発の太陽光発電パネル搭載可能ハウス。農業⽣産と同時に売電事業を⾏うことで、建物の償却が可能になるため、結果、ローコストかつCo2を削減しつつ経営できることも強みです
多くの場合、廃棄されるか堆肥化されて畑に漉き込まれるなどしてきました。堆肥化をしても、重量物で運搬にも費用がかかることから、産廃費用が掛からなくて済む程度の経済性しか生み出せませんでした。
この精製造装置を利用すれば、廃菌床はNoWENEとして、高付加価値の「燃料」として生まれ変わります。
ボイラ用の燃料のみならず、NoWENE製造装置の燃料としても機能することが可能で、基材となる廃菌床さえあれば、いわば自己増殖することが可能です。
昨今のエネルギー価格急騰を受け、海外依存度の高い燃料をいかに国内で調達するかが重要になっています。廃菌床は国内の雑木から調達されています。国内由来のエネルギーを使って、太陽光搭載可能農業ハウスなどの施設園芸設備に温熱を供給する事でサステナブルな農業に貢献します。
完全閉鎖型陸上養殖システム
完全閉鎖型の陸上養殖システムの構築が可能です。
水の交換不要に伴う水資源の節約及び河川への汚水排出防止、綺麗な水による食味向上が期待できます。
養殖予定の生物としてはクルマエビを候補としており、現在、⾹川県の実験層で順調に⽣育を⾒せています。
サーモンなども養殖可能ですが、⼩さな設備でスモールスタート可能なクルマエビを候補にしています。
排⽔を伴わなず環境にやさしい
⽔質の汚れは微⽣物群によって完全に分解されるため⽔の交換が不要です。結果、気化して⾃然減少した量を給⽔するだけでよく、汚⽔を河川に排出しないため環境に優しいです。そのため、排⽔を浄化する必要がなく、近くに排⽔場所としての河川や海が必要ないため設置場所を選ぶこともありません。
綺麗な⽔で臭みのない
⾝に育ち美味しい
例えば鯉など不浄な池に育った⿂は独特の匂いがあるといわれますが、それと同様のことが環境の悪いけす養殖にも起こります。私たちが採⽤する微⽣物群による汚れの分解、⽔中に⿂のフンや餌などの汚れを残さないため、⽔に臭いがつきません。そうした環境下で⽣育された⿂は⾝に臭みがつかかず、⾷味が⾼まることがわかっています。
⽔・濾過剤の交換が不要の
⾼い経済性
陸上養殖は⼀般に全量出荷後、⽔の交換が必要ですが、本システムは⽔交換の必要がなく、⽔資源を節約できます。また濾過剤の交換も不要で経済性が⾼いです。⼀般に、濾過剤は汚れを吸着することで、⽔質の維持を図るため性能低下に伴い交換を必要ですが、本システムは微⽣物のため汚れを⽣分解し微⽣物⾃⾝が維持・増殖を続けるため、⽔質の悪化は極めて起こりづらいです。
平飼い養鶏場の鶏舎として活⽤
平飼い養鶏場の鶏舎として活用可能です。
近年、猛暑による鶏舎の暑さが問題となる中、太陽光パネルの「遮熱・放射冷却予防効果」を活用することで鶏の衰弱死防止に繋がります。
また鶏の行動欲求を満たす、システマチックなケージフリー(平飼い・放牧)養鶏の
エイビアリーシステムを視野に鶏舎としての活用開発をすすめています。
⽶ウォルマート、2025年までにすべて「ケージフリー・エッグ」にアメリカの⼩売り⼤⼿ウォルマートが、取り扱う鶏卵を2025年までにすべて「ケージフリー・エッグ」に切り替えると今年4⽉に発表し、⽇本でも⼤きなニュースとなった。
アメリカでは、2015年頃から⼤⼿スーパーマーケットのほか、
マクドナルドやサブウェイ、デニーズなどの外⾷チェーンでも、使⽤する卵を10年以内に
ケージフリー・エッグへ移⾏すると宣⾔している。
※「出典」https://www.inshokuten.com/foodist/article/2721/